コラム集 カンブリア爆発と眼 2026.10
カンブリア爆発とは、およそ5億4200万年前から5億3000万年前のカンブリア紀に、突如多様な動物の体の設計図が短期間に出現した現象です。
諸説あるのですが、その爆発に眼の進化が大きな影響を与えたのではないかとの説があります。
眼の進化によって捕食者と被捕食者ができ、それぞれが捕食しやすいように/されないようにその後多様な進化をとげたというものです。
より遠くの獲物や敵を見つけられるように、より速く、より硬く、より精巧な体に進化し、生物全体の進化のスピードが加速されたという考えです。
眼は以下のステップで進化したそうです。
・眼点 もっとも原始的な光に反応するたんぱく質で明るさしかわかりません。
・カップ状の眼 光の方向がある程度正確に識別できるようになりました。くぼみが深いほど光のさす方向で刺激される細胞が変わるためより正確に識別できます。
・ピンホール眼 カップ状の目がさらに深くなって部屋ようになりピンホール眼が発達しました。
さらに光の方向を正確に識別できるようになり、ピンホールカメラのようにレンズがなくてもある程度の形を見分けることができるようになりました。
・水晶体(レンズ)の発生 レンズで網膜に相当する組織にピントを合ったよりはっきりした像を得ることができるようになりました。
その後の進化の系統は 脊椎動物系統(人・魚・鳥)、軟体動物系統(イカ・タコ)、節足動物系統に分かれ、さらに昆虫などの複眼も出現しました。
以前のコラム「網膜とちょっと変わった飛蚊症」で書きましたが、強い光が入ると血管の影や血球が見えることがあります。 つまり血管が光や像を検知する視細胞より前にあるからこうなるのです。 どうしてこのような一見合理的ではない構造になっているのか不思議でしたが、人の眼は脳の延長として発生するためなのだそうです。
