オーダーメード治療を目指す神戸三宮の菊地眼科です

コラム集  ドライアイ2 2011.11

最近特に多いのがドライアイの方です。以前のコラムでも取り上げましたが、先日「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」でもドライアイについての放映があり、ごらんになった方も多いと思います。 京都府立医大の横井先生が解説しておられましたが、やはりパソコン、携帯、テレビはドライアイ症状を強くする要因になるようです。

私が注目したのは、パソコンの操作中はまばたきの回数が極端に減り、そのうえ不完全になることが実験で示されていたことです。 本や新聞を読むときにもまばたきの回数が減り、不完全なまばたきが増えるのも事実ですが、液晶などを使った電子機器を使用しているときはその傾向がさらに顕著になってしまうのです。従って、テレビに飽きたからパソコンや携帯で遊ぶというような電子機器をずっと見続ける状態は眼にとっては過重労働なのです。体でも過重労働が続けば動けなくなったり、筋肉痛になったりするのと同じように、眼も見えにくくなったり痛みが出るのは当然のことだと思います。 最近の日常生活は目を酷使する環境があまりにも多いため、それを自覚せずに生活するとすぐにドライアイの症状や疲れ眼の症状が出てしまいます。ある意味生活習慣病のようなものです。

ではどのようなことに気をつければよいのでしょうか?私が日常生活に取り入れていることは

1.パソコンで仕事をしているときに、考え込んだりほかのソフトを立ち上げたりするような画面を見なくても良いときは意識して視線を画面の外に向ける。 こうすることで同じところを見続けていることからくる眼の緊張を一時的に軽くしてあげることが出来ますし、まばたきをいつも通りに再開させることも出来ます。 眼の奥の重い・押さえつけられるような感じが少し和らぐことが実感できるのではないでしょうか。

2.テレビやパソコンの画面を出来るだけ暗く、どぎつくないような設定で使用する。最初は物足りないかもしれませんが、この方が楽です。またテレビを見るときは、 コマーシャルの間は画面を見ないようにし、番組と番組の間は出来ればテレビの電源を切って強制的に見られないようにする。エコにもなります。

3.洗顔するときにまぶたの縁のクリーニングを意識して行う。これは番組でも言われていましたが、まつげの並びにマイボーム腺という粘液や油分を分泌する組織があります。これが詰まって分泌量が減ると涙の成分のバランスが崩れ、蒸発しやすくなってしまいます。 クリーニングを行うことで分泌される開口部を清潔に保ち分泌量が減少しないようにすることができます。

4.10分程度の昼寝をする。これは毎日しているわけではありませんが、少しだけの仮眠は眼と体のリフレッシュに大変効果的です。 あまり長く寝るとかえって体がだるくなるので私の場合はこれぐらいが最適です。

ただし、三日坊主ではだめなのはダイエットと同じです。