コラム集 緑内障(眼圧)と生活習慣(ストレス) 2026.03
これまでも心理的ストレスが眼圧上昇を引き起こすという小規模な研究はあったのですが、
開放隅角緑内障の患者さんを対象に、ストレスをかけるグループとストレスをかけないグループに分けて眼圧の変化を調べた論文が出ました。
ストレス負荷の方法は、ストレスが身体に与える影響を評価するときに広く用いられている
「社会的評価を受ける」ことや「制限時間内での課題達成」という心理ストレス誘発法(TSST)が用いられています。
今回のストレス誘発法は「病院での採用面接用のスピーチ」の準備を10分間で行い、面接室へ移動して白衣を着た面接官の前で「採用面接用のスピーチ」を5分間行うように命じられます。
途中で話をやめた場合面接官から「まだ時間があります」とスピーチを促されます。
ストレスをかけられたグループではストレステスト直後で約4mmHg 眼圧上昇し、40分の回復後はストレステスト前の値に戻りました。 血圧も約10mmHg上昇し、心拍数も1分間に12程度増加しましたが、回復後は元に戻ったそうです。 ストレスをかけないグループも同じタイムスケジュールで眼圧などを測定しましたが、特に変動はありませんでした。 ストレスは眼圧に影響するようですが、一時的なのは前回コラムの運動と同じです。
心理的ストレスのない生活を送ることはほぼ不可能だと思いますが、イライラせず深呼吸して落ち着くのも緑内障患者さんに限らず必要かもしれません。
