オーダーメード治療を目指す神戸三宮の菊地眼科です

コラム集  金環日食 2012.04

5月21日朝に神戸でも金環日食が観察できるようです。 金環日食そのものは1-2分間だけですが、その前後の計2時間半ぐらいは日食としてみることが出来ます。 安全に観察していただくために、日本眼科学会でも啓発ポスターを作ったりホームページで注意を呼びかけたりしています。

とても稀な自然現象を観察できる絶好の機会ではありますが、ちょうど登校の時間帯に当たるため、特に小学生など低年齢の児童に対する注意が必要です。 夢中になって直接太陽を見続けることはたとえ日食で暗くなっているとはいえ短時間でも大変危険です。 場合によっては日食網膜症のように視力低下が永続してしまうような障害が残ってしまうことがあります。 登校中に日食観察用メガネをかけて歩いたり、日食を観察しながら移動したりすると交通事故に遭う可能性もあります。 大人であればしないと思いますが、双眼鏡や望遠鏡で直接観察しようとする可能性もあります。 小さな子供さんが観察するときはそばについていてくれぐれも注意してあげてください。

安全に観察していただくために、上記の日本眼科学会2012年金環日食日本委員会のホームページを是非ご覧ください。 これまで用いられていた、ススをつけたガラス、露光したフィルム、黒い下敷き、サングラスなども観察には不適応で危険を伴うとされています。

もし、観察中や観察後に眼の調子がおかしくなったときは速やかに眼科を受診してください。 そのときにはどのような方法で観察していたか、何分ぐらい見ていたかなどが参考になりますので、眼科医に正確にお伝えください。