オーダーメード治療を目指す神戸三宮の菊地眼科です

コラム集  新神戸市立医療センター中央市民病院 2011.07

神戸市立医療センター中央市民病院が7月1日より新築移転し、4日から診療を開始しました。金曜日にいっていた神経眼科外来が新病院では木曜日になったので これからは金曜日にお休みをいただかなくても新病院で診察することが出来るようになりました。今月から土曜日を除いて月・火・水・金の午前中は副院長との 2診体制になっております。

さて、その新病院ですがやはり新築なのでとてもきれいで広々としております。私はスクーターで行ったのですが、駐輪場も病院の側に広くとってあり利用しやすかった です。ただ当院のスタッフも見学に行ったのですが、駅からは少し距離があるといっておりました。これは当院の患者さんも同様に口にしておられ、 旧病院が駅直結だったためなおさらその感じは強いのだとは思います。ムービングウォークへの案内がわからなかったとのコメントもあり、 改善できる点はあるかもしれません。また、病院玄関から診察室までの動線が長くなっており、以前の玄関を入ってすぐが外来診察室という感じではなくなっています。 広々とした開放感との裏返しになるとは思うのですがその辺は賛否が分かれるかもしれません。

私は7日(木)にいったのですが、紙カルテではなくなって電子カルテになっておりました。私はぶっつけ本番での使用でしたがやはりかなりとまどいながらの診療に なってしまいました。月に一度の診察でこのシステムになれて使いこなせるのか心配です。眼科のスタッフに聞いても悪戦苦闘しているようです。中央市民病院は完全ペーパーレスを目指しているようなのですが、 必要なデータの最小限の電子化以外は紙のほうが運用しやすく見読性に優れているのかなというのが実感です。

患者さんには何かリモコン(?)のようなものが手渡されます。順番がくればそれで呼び出されるので、待合いのいすに座り続けなくてもカフェやほかの場所でくつ ろいでいていいようになっています。また、診療費も表示されるためあらかじめ用意しやすくなっているそうです。ただ、電子カルテに正しく入力されていない と当然正確に作動しません。診察枠が違って登録されたりすると、ちゃんと呼び出されず「この機械での呼び出しは無視してください」なんていわれている方も おられました。これは、機能的に見れば優れものなのでしょうが、高齢者にとってはちょっと使いづらいように見えました。結局は今まで通り、 待合室のいすで座って待っておられることが多くならないかなあと気になりました。

まだまだ想定外の事態が起こったり、予定通りに事が運ばなかったりと新築移転直後にはありがちな状況が続いているようですが、軌道に乗ればこれまで以上にすばらしい&快適な病院になるのは間違いないと思います。がんばれ中央市民病院!