コラム集 ジェネリック調べてみました 2009.06
過去のコラムでもお話ししましたように、2008年4月から医師だけでなく患者さんが希望されれば先発品ではなくジェネリック医薬品を選択できるようになりました。それ以前は、実績があり先発品と同等であると私たちが確信できるジェネリックの中からいくつかを当院から指定して処方しておりました。しかし、これからは処方したことのないジェネリックを使用される患者さんがいらっしゃることをふまえ、使用感はどうか、先発品からの切り替えで何か問題が起こらなかったかなどを、スタッフに協力してもらい調べてみました。
昨年の4月からの1年間にわたる調査の結果、この1年で約430名の方がジェネリックを希望されておりました。この人数には当院からジェネリックを指定した方は含まれておりません。処方箋にかかれている先発品でなくジェネリックを薬局で希望し受け取った方のみの人数で、延べ人数ではなく実人数です。このなかには再診されなかったため効き具合のチェックや使用感などの聞き取り調査ができなかった方も含まれております。
ジェネリックの内訳は
ステロイド点眼薬 319
非ステロイド消炎点眼薬 27
抗アレルギー点眼薬 28
角膜治療用点眼薬 84
緑内障点眼薬 5
その他(内服薬も含む) 15 合計488
複数の薬剤をジェネリックに変更された方もいらっしゃるため、合計は488となります。緑内障点眼薬はジェネリックがない先発品が多いため、患者さんが多いにもかかわらずこのような結果になったのだと思います。
また、ジェネリックに変更してから先発品に戻したいと言われた方が、9名いらっしゃいました。そのうち5名はステロイド点眼薬の処方を受けていた方です。戻した理由を伺うと、「先発品に比べ効かない」「さし心地が頼りない」「点眼したときに刺激がある」「何となくあわない気がする」などでした。実際問題として効きが悪いかどうかははっきりしませんが、診察をしていてそのような印象を持ったケースも少数ですがあったのも事実です。
一つの先発品に対し、数社からジェネリックが販売されていることも多く、それらすべてがどれも同じ効果を持つかどうか、使用に際し問題がないかどうかなどということはわかりません。ただ、当院が近接する薬局と相談して決めたジェネリックに関しては、先発品でなくても基本的には問題ないのではないかというのが今回の調査の感想です。
もうすぐ緑内障治療の主力薬にジェネリックが出てくることになりそうです。それが安定して先発品と同等の効果を発揮してくれるかということは大変気になります。引き続いてジェネリックに関しては注目していこうと思います。