オーダーメード治療を目指す神戸三宮の菊地眼科です

コラム集  カラーコンタクトレンズ 2009.09

当院ではコンタクトレンズを取り扱ってはいませんが、三宮という立地からかコンタクトレンズ装用のトラブルで受診される方がいらっしゃいます。

最近増えてきたのが、度の入っていないカラーコンタクトレンズを使うことによるトラブルです。本来ならコンタクトレンズを使う必要のない視力のよい方が、眼科のチェックやコンタクトレンズの管理指導を受けることなく使用し、付け外しの方法・メンテナンスの仕方・使用時間などを自分で勝手に決めておられるようなケースです。

コンタクトレンズ自体もどこでどのように作られたのかわからないような怪しげなものも多く、どう見ても目の上にのせることを考えて作られていないようなものを見かけることもあります。どうしてこのような物が販売されていることを野放しにしているのか理解に苦しみます。眼科学会としても行政に申し入れしているのですがどうしてか腰が重く事態は好転しておりません。

度の入っていないカラーコンタクトレンズは医療器具ではないため、眼科のチェックなしで購入することができます。製造元不明のものや外国製はコンタクトレンズとして適切に作られたものかどうかはたとえ眼科医でも見ただけではわかりません。度の入っていないコンタクトレンズをインターネットや雑貨屋で購入し、使用されることは大変危険であると考えてください。
実際、失明にまで至ったケースもあるようですし、当院でも視力障害を生涯残しそうな方が受診されたこともあります。装用して痛くないことと、使用してよいことは全く別の話です。