コラム集 緑内障(眼圧)と生活習慣(血圧と喫煙)2025.12
緑内障の発症や進行に対して一番のリスクは高眼圧で、治療も眼圧を下げることを目的としています。 私はこれまで「緑内障は生活習慣病ではないので特に日常生活において注意してもらうことはありません。身体にいい生活をしていただければ十分です。」 とお伝えしていましたが、最近の大規模な疫学研究で、生活習慣や環境も緑内障発症や進行に影響することがわかってきました。 特に血圧、喫煙、運動などです。確かに体にいい生活には大切な項目ですが、今回は血圧と喫煙に関してお話しします。
血圧と眼圧の関係ですが、収縮期血圧(血圧の上)が10mmHg上昇するごとに眼圧は0.26mmHg上昇し、拡張期血圧(血圧の下)が5mmHg上昇するごとに眼圧は0.17mmHg上昇するそうです。
ただ、これは血圧と眼圧との関係で、緑内障発症との関係ではないことに注意が必要です。
血圧の上昇は緑内障発症や進行に影響するという調査報告も多いのですが、結論は出てはいないようです。
一方で低血圧も緑内障にはいい影響を及ぼしません。視神経の血流低下で栄養や酸素不足を引き起こすからです。
日本人に多い正常眼圧緑内障での調査で過度の低血圧が緑内障進行に影響してしまうことが示されました。
海外でも特に収縮期血圧が低いと緑内障進行に悪影響を及ぼすことが示されています。
喫煙は身体にとって「百害あって一利なし」です。ヘビースモーカーは非喫煙者と比較して視野障害の進行が約2.2倍になってしまうそうです。 健康のためにも禁煙を強くお勧めします。
