オーダーメード治療を目指す神戸三宮の菊地眼科です

コラム集  最近の活動2009 2009.07

以前のコラムで紹介したものに加え新たに分担執筆を担当した書籍を紹介させていただきます。

・眼科プラクティス23 眼科薬物治療A to Z 2008.9 文光堂

・目でみる眼疾患 2009.3 文光堂

もう一つの活動は眼科とは直接の関係はないのですが、英語の本の翻訳を手伝ったことです。医療情報の取り扱いやその電子化といったことに興味を持っていて、中央市民病院医療情報部の活動に参加するために医療情報技師という資格を取りました。その活動の一環として英語書籍の翻訳をしようということになり、開業してからもお手伝いをしておりました。

初めての経験でとまどうことも多く、監訳の宮原先生につたない訳でご迷惑をおかけしましたがようやく完成しました。「HER実践マニュアル-その成功戦略と事例研究 篠原出版新社」という本です。

開業したら電子カルテやデータファイリングシステムなどを導入してIT化を図ろうと意気込んでおりました。現状は、眼底や眼表面の写真、視野検査の結果などのデータはファイリングして患者さんにお見せしておりますが、カルテに関しては電子化しておらず紙のままです。

確かに電子カルテは紙カルテに比べてカルテを探す時間が省け、すぐ会計できるというメリットはあるようです。その一方で、パソコンに向かい合ったままで患者さんの方を向いて話す時間が減る、入力作業などに時間がかかり患者さんの待ち時間がかえって増える、流し読みするには不向きである、私がドライアイで悩みそうなど、導入前後で考えてみるとデメリットの方が多そうです。

電子化されたデータは目的を持って検索するときには大変な威力を発揮しますが、ぱらぱらとめくりながら 情報を拾っていくような使い方は苦手のようです。そんなこんなで紙カルテをあらためて見直している今日この頃です。